「1Bqは、1秒間に1つの原子が崩壊して放射線を放つ放射能の量」
は、まだ良しとして、「1Kgあたり」というのが、ざっくりし過ぎだと思う素人です。
この写真は、セシウム137の密封基準線源で0.25μCiで9250Bqです。
重さは・・・数gです。
【密封線源 表】
【密封線源 裏】
裏側から見ると樹脂が薄くなっている部分があるのですが、ここに線源が入っているのでしょうか・・・
これに測定器を密着させて計測すると、1.5μSv/hくらいです。10cm離すと、ほぼ空間線量になってしまいます。
さて、もしこの線源を取り出して、1Kg(1玉くらい)のキャベツとミキシングするとします。
このキャベツには9250Bq/Kgの放射能が含まれている
ハズです。いや、含まれています。
これを測定したら、9250Bq/Kgと表示してくれるんでしょうか?
私は1/10、いや1/50くらいになる気がします。(根拠はまったくなし)
混ぜ方によって数値が変わる事は間違いないと思います。
あの円柱の容器に詰め込んで計測して、9250Bq/Kgと表示するとは思えないんですよ。
大体、普通のミキサー使っていますけど、均等に混ぜるのは不可能です。
試料を、薄く延ばして、その面積と同じ測定面を持つ測定器なら計測できそうな気もしますが。
かと言って、試料を100gとして、この9250Bqを混ぜて計測して10倍したら、もっと大きな数値になる可能性があります。
うーん、わからん。
言いたいのは、この程度の小さな線源で9250Bqですから、食料品を部分的に採取して計測しても、「未検出」になったり「大量検出」されたりしないのか? という事です。
まだ、Bq/m^2は表面汚染度ですから、まだわかり易いですが、こんな記事もあります。
あくまでも理論値での世界なのか、実験して検証した結果の測定方法なのか・・・
このあたりに、計測のノウハウがあるとすれば、民間で計測するのは、計測器が高価でも、試料作りの方が難しい気がします。
この線源を壊して、肉に混ぜて検査に出せば、結果は出るのですが・・・高価なので出来ません。
しかし、この線源で9250Bqです。1.5μSv/hです。10cm離れると分からなくなります。
福島で空間線量が1.5μSv/hあったら、相当な量のセシウムが周りにあるという事です。
やっぱり、怖いですね。
「体積線源」が必要でしょう。色んな意味でハードルが高すぎますが。
返信削除異藤くんさん こんにちは。
削除「体積線源」ですね・・・実験室レベルでは存在するんでしょうかねぇ。
1Kgで均等に線源が分布した体積線源・・・これ自体作るのが大変そうですね。
色々過去の資料を見ても、大体「面線源」程度だったもので。
やっぱり、基準値を超えた=それ以上は間違いなく汚染されている という認識
なんでしょうね。
なんだか、基準値の意味が必要ない気もしてきました。w
日本アイソトープ協会で売ってると思います。値段と納期が厳しいだろうという意味です。
返信削除異藤くんさん こんばんは。
削除そー言えば、ありましたね!
さりげなくブックマークに入ってました。
「均一に」というところがミソですね。
実際に計測する試料は、「均一ではない」ので、係数での処理でしょうか・・・
校正線源での不確かさが±6%・・・実際には計測器の限界値と誤差があるので・・・
んーーー、やっぱり大変ですね。