2012年2月29日水曜日

福島の農家の方々の焦りと困惑

もう春の足音が聞こえ始める、今日この頃ですが、お米の作付けも近くなったものの、未だ福島県の農地への対応ははっきりせず・・・

反転耕」という対策も随分前に発表されていましたが、既に普通に耕してしまった農家の方々も数多いらしく、手遅れ感は否めません。

しかし、このまま放置すれば、田んぼ自体が死んでしまうわけで、広大な優良な農地が無くなってしまうのも悲しい事です。

今日の新聞の記事で、頭に残っているのは、農家の方の話した内容。

  「孫に食べさせられない米を作るわけにはいかない。」

この言葉の裏には、計り知れない思いが込められていると思いました。

もし、1940年代のときの「ビキニ環礁」やら、1960年代までの核実験中に、民間人がガイガーカウンターを持っていたら、日本中が大騒ぎになって、日本中が農作物の生産中止になっていたのか?

あの頃の米には、何ベクレル含まれていたのか・・・

っていう事で過去の資料を見ても、「魚の表面から1cmで100CPM超えたから捨てた」とかの資料しか見つからないです。

その頃のGM管がどの程度か?と言えば、今のSBM-20程度と考えられるので、(あくまで予想です)通常の空間線量の5倍・・・つまり0.3μSv程度なので、以外と納得できます。

という事は、昔はGM管で通常より、ピーピーガーガー鳴ったら危険だけど、鳴らなかったらオッケーという判断だったと推測できます。


実際に田植えをしてみて、どの程度米がダメなのか という方法もあるとは思うのですが、ダメなものを作り続けるほど辛い事は無いですから、やっぱり無理なんですかねぇ。

収穫出来たら出来たで、そのまま流通する可能性はあるわけなんで、そこを考えると・・・


農耕民族の日本人には答えが出せない、大きな問題です。

もの造りの世界でも空洞化しているのに、米の生産も減って、TPPの問題もあり、この国はいったいどこへ向かっているんでしょう。


  「復活!黄金のジパング!」

とかいう景気の良い話しも聞きたいものです。はぁ~

2012年2月27日月曜日

放射線のQ&A

あまり、放射線で皆さんを煽る事ばかり書いてると、これまた色々と問題になりますので、安全な方向を向いているサイトのリンクを「お勧めサイト」に貼っておきました。

「暮らしの放射線」


質問の内容も、非常に一般的な内容ですし、その回答も分かり易いと思います。
# 突っ込みどころは、少々ありますが、基本的には「安心感」を提供していますから。


福島在住の方以外の方は、参考にされると良いと思います。(別に毒を吐いてるわけじゃないです)

2012年2月26日日曜日

名古屋港の輸出用中古車から放射線

ネット上の情報ソースはここですが、新聞にも出てましたね。

この状況は、去年の10月くらいから懸念されていたんです。

有名なH社の個人用シンチレーター方式の線量計で計測して輸出したら、海外で検出されてしまった との事。
これ以降、港ではGM管方式で計測する方針に変わったらしいです。


  やっぱり、表面汚染の計測はGM管方式が有利です。


と、計測できたのは良いとしてですよ、問題はここから。


  返された車の行方はわからず。


     っておいっ!


という事で、除染されたかどうか判りませんが、国内に出回っているんでしょうね。

何で中古車屋さんは、自分のところで計測して除染しないんでしょ?

手間が掛かるから?
自分に関係ないから?
面倒でやってられない?

自国で起きた事故ですから、みんなで関心持ってやっていきましょうよ。
福島の人達は、もっと大変なんですから。


なんだか、ちょっと腹立たしく思えるのは、自分だけでしょうか・・・

2012年2月23日木曜日

南相馬市の黒い謎の物質

緊急避難区域が解除されている南相馬市ですが、毎時200μSvという強烈な「黒い物質」があると報道されてましたが・・・

「藍藻(らんそう)類」という事で、藻(も)のたぐいだそうです。

しかし、気になるのは、「α線、β線」が多いと朝日新聞の報道であるわけです。

セシウムはα線を出しません。
プルトニウム、ウランはα線出します。


   こりゃ、危険だと思います。


前にも書きましたが、α線を出す放射性物質を体内に取り込んだら、非常によろしくないです。
子供が触って、手を口に入れたら・・・
乾燥して風で舞ったら・・・

まぁ、天然のラジウムならまだ良いのですが、プルトニウムとかウランなら洒落になりません。
専門家の方々に任せますが、自己防衛はしたほうが良いと思います。


しかし、「藍藻(らんそう)類」がカリウムと間違えてセシウムを取り込むなら、こういうのを逆に利用できないものでしょうか?

原始的な生物に摂取させて、固体化すれば目に見えやすい分、除染し易くなりませんか?


  「あそこは黒いから危ない」
  「役所に頼んで、除染してもらおう」

となるじゃないですか・・・素人考えですけど。
放射線の怖いところは、「何も感じない」ところですから、五感のどれかで見分けが付けば、避けられると思うわけです。

これまた、専門家の方々はとっくに考えている事なんでしょうけど、机上の空論で終わってない事を祈ります。


   がんばろう!日本!

2012年2月20日月曜日

全国市民放射能測定所ネットワークの会合

「全国市民放射能測定所ネットワーク」の初会合が開催された模様ですね。

こういう会合は興味があるのですが、変な営業活動と見られてもいけませんし、忙しいのも手伝って静観状態でした。

「市民測定所」をこの地域でやっても良いのですが・・・みなさん興味があるのかどうかもわかりません。

ただ、こういう草の根的な活動は震災後に、必要だと思ってましたので興味はあります。
その為のツール作りが始まりですから。

こういう方々の為にも、もっと良いものを造って行かねば・・・と思うわけです。ハイ。


雨や雪が降ると、大気中の自然放射性物質が降下するので、若干値が上がるんですね。
やっぱり高くなって正解でした。(以前、雪の日の測定の話しです)


2012年2月16日木曜日

やっぱり自然界の放射線は強烈でした。

ぼちぼち線源の保管場所を決めないと、会社の人間が被ばくしてはマズイと今更ながら思い付きまして(苦笑)、耐火金庫がある事に気が付きました。

まぁ、古い金庫です。
お金は入っていません。重要書類だけなんですが・・・



とりあえず、バックグランドが変化するのか確認する為に、2分間のカウントダウンモードで計測します。(こういう時便利ですね)
計測開始ボタンを押して、速攻で金庫を閉めます。


2分後に「ピロピロピロ」と計測完了音がかすかに聞こえたので、値を見れば・・・

         0.05μSv


やっぱり、相当な鉛の箱じゃないとダメですね。自然界の放射線(宇宙線)はすごいです。
よくよく考えれば「今更」という話しですけど、「もしかしたら」という気持ちになるくらいゴツイ金庫なんで見た目に騙されます。

今度は、線源を中に入れて計測してみますが、距離が離れるのでそれなりに下がるでしょう。

で、何が言いたいか ですけど、



     一次保管場所を作るのは良いのですが・・・
     どんな構造にする予定なんでしょう?


と言う事です。
風で飛ばされず、地下に染み込まないようにすれば、取り合えずは良いという事なんですかね?

2012年2月12日日曜日

原発 2号機大丈夫なんでしょうか?

2号機の温度が80℃超えた・・・温度計の不良です。様子を見ます。


   そんな簡単に壊れる温度計を使う事自体、おかしいですから!


どこのメーカーの温度計か教えて欲しいものです。
冷温停止と言いながら、相変わらず放射能は出続けてるわけですし・・・

技術屋としては、とても悲しいです。
小型化と省エネに努力するのは良いですが、人間が宇宙で暮らす事ができる時代に、何故原発の処理を優秀なロボットで解決できんのか。

我々のような零細企業ならまだしも、国家規模の予算と人を投入すれば事故後でも出来たんじゃないですか?

ホンダのASIMOや、日本の工作機械メーカーの技術は素晴らしいのに。
放射線でチップが壊れるから上手く動作しない・・・とか今更でしょう。

大体、温度が高いから水かけて冷やすだけなら、小学生でもわかりますがな。

原発の現場で働いてる方々は大変でしょう。
福島の方々も心配でしょう。

世界的な問題なわけですから、もっと色々な業界の知識人を集めて、具体的な解決策を提示すべきです!

「じゃぁ、オマエが行け!」 と言われそうですが、残念ながら拝む事くらいしかできません。
原発には闇が多すぎます。

「もんじゅ」もどうなる事やら・・・

2012年2月9日木曜日

謎の放射性物質(続編)

という事で、前回GX-ZERO-1の内蔵GM管(SBM-20)で測定した「風呂にあった放射性物質」がラジウムなのかを検証してみました。


マイカ窓のGM管で「LND-7313」という、写真のもので計測しました。
(Inspectorで使われているものとほぼ同等品です。見た事が無い人の為に裸にしました。)

あえて、μSv毎時で表現しますが、お許しを。

遮蔽なし            : 2.67μSv/h
α線遮蔽(厚めの紙)      : 2.45μSv/h  (差分:0.22)
β線遮蔽(3mmのアルミ)   : 2.15μSv/h  (差分:0.30)

という事で、α線は出てるので「ラジウム」は含まれていると推測できます。
マイカ窓の大型GM管は良いのですが、遮蔽しないと高めに出るので要注意ですね。


嫁に聞いたら、10万円くらいしたそうな・・・
まぁ、10万円で私の難病が治れば安い買い物なんですけど。


   治ってませんけどっ!


もう、どこで買ったかも忘れたらしいです。乙。
ヤフオクで売ったら、20万くらいにならんかしらん。

2012年2月7日火曜日

川内村のミミズから・・・

ひろぽんさんから情報提供して頂きました。

「川内村のミミズから放射線を検出」 ついに食物連鎖開始ですか!

今日はニュースをあまり見てないのですが、行政の対応はどうなるんでしょうか・・・
まさか、どこかで自然に止まる とか言うのでしょうか。

   「300年後」 とかいうオチは無しでお願いします。


ひろぽんさん、情報提供ありがとうございました。

Facebookの方にも飛び火させてやろうかな・・・いや、福島の方々の心中を考えると安直に行動してはいかんな。

2012年2月6日月曜日

思わぬところに放射性物質が・・・

今更ですが、我が家の風呂で妙なものを発見しました。
ずいぶん前から浴槽に入っていたのですが・・・

嫁に聞いたら、「玉川温泉の湯に変わる奴だよ!」  へぇ・・・


   はぁ!?


という事で、まさか・・・「ラジウム?」  (ミサトさん風)


に、2.01μSv。
ソフトに問題があるのか?


2分間計測モードにして、3回計測・・・2.21μSv。
β線遮蔽が今ひとつなのか?
じゃぁ、J408γでγ線のみの計測すると、


1.96μSv。

これ、被ばくしますよね?
ステンレスのケースに入ってて、中身は分からないのですが間違いなく「ラジウム」だと思います。
「ラジウム」ならα線が出てるはずなので、今度マイカ窓で計測してみます。

しかし、この線量の商品を売って良いものでしょうかね。


「放射線ホルミシス」とか通り越している気がします。




しかし、この線量を見ても、家族は笑っているだけ・・・こんなもんです、中部地区の認識なんて。

気持ち悪いので、会社に持って行って、線源として利用する事にします。

2012年2月4日土曜日

放射線って何ですか?

という事で、簡単におさらい。

面倒なので、放射線医学総合研究所さんのページをご覧ください。(完全に手抜き)
途中の絵で、β線がアルミホイルで遮蔽できるように描いてありますが、これはエネルギーによりますので、勘違いしないでください。(でも嘘ではありません)

特に、「放射能」と「放射線」、「放射性物質」の違いを理解しましょう。
よく「蛍」が例に出されます。(私は焚き火を例に良く話しをします)

・「放射能」    → 蛍がお尻を光らせる能力
・「放射線」    → 蛍の光
・「放射性物質」 → 蛍

で良いと思いますが、「放射能」と「放射性物質」は、ほぼ同じ扱いで表現される事が多いです。

まぁ、「放射能を浴びる」 = 「放射性物質を浴びる」 ですから、あまり違いがありませんが、「放射能を浴びる」と「放射線を浴びる」はまったく違います。(まったくという表現は違うな・・・)

政府の表現ならば、

・「放射能を浴びる」  →  ただちに身体に影響がある
・「放射線を浴びる」  →  ただちに身体に影響はない

となるのでしょうか・・・

もしかしたら、福島の方で、限りなく「放射能を浴びる」に近い放射線を浴びた場合の話しはメディアで聞いた事がありません。

しかし、「放射能を浴びた」可能性は充分あると思うんです。
ホールボディカウンターで測ったと聞きますが、全員じゃないですよね?
それに、β線核種のストロンチウム90や、α線核種のプルトニウム239といった、もっとも恐れられている核種は検出できないのです。

因みに、外部被ばく(放射線を浴びる)では、

γ線 > β線 > α線   の順で危険

ですが、内部被ばく(放射性物質を体内に取り込む)では、

α線 > β線 > γ線   の順で危険

です。

で、結局何が言いたいかっちゅう事ですが・・・


β線も測りましょうよ!


でもゲルマニウム半導体でのスペクトラム分析なんて、一般的には手が出ない機械です。数百万もするくせに、少ーーーーーーーしか計測できないんですから。
という事で、高感度なGM管で表面汚染くらいは計測して、一次スクリーニングはしたいですね。

あとは、食料品メーカーに委ねるしかありません。
「雪国まいたけ」は素晴らしいと思います。