2012年5月17日木曜日

放射性カリウム40と内部被ばく

何で今更「カリウム40」の話しを出すんか・・・私も忘れてました。

浜松ホトニクスさんから、食料品測定に使えないものかと「小型で高性能放射線測定モジュール」を借りる事が出来たので、簡易的なスペクトラム分析をした事で、急に思い出しました。


福島某所の土を取り出してきて、通常線量下(0.05μSv/h程度)で短時間測定です。

セシウム134とセシウム137のピークが出ています。
左側の山がセシウム134とセシウム137で、右側の山がセシウム134です。

  ってCs134が2回出とるやんけっ!


と突っ込みたくなる方もお見えになると思いますが、セシウム134は0.6MeVと0.796MeVの光子を出すんです。
セシウム137の0.66とかぶるので、普通は右側の0.796MeVの部分を見るわけです。

で、「やさしお180g」を計測してみたんですが、計測時間が短いのか、目立ったピークが出ない。


1.49MeVのあたりに出るはずなんですが、何となく・・・って感じです。

カリウム40はγ線が約10%、β線が90%なので、時間掛けないとバックグランドに埋もれてしまうんですね。


で、気になって、再度調べました。

  ・食品中に含まれるカリウム40の量

  ・放射性カリウムと放射性セシウムの比較 (ここはちょっと難しいです)

を見ると・・・セシウムに拘るなら、カリウムも拘った方が良いのでは・・・と思ったりするわけです。

「納豆」にカリウム40が200Bq/Kgとは、知りませんでした。豆腐屋の息子なのに。w


単純にエネルギーから見た内部被ばくに関しては、カリウム40の出すβ線も無視出来ないという事になるわけです。

内部被ばくを考えた時は、カリウム40+セシウムのβ線からベクレル計算しても良いんじゃない?

それなら、大型のGM管で計測しても良いんじゃない? なんて事を考えてしまうわけです。

  明日、「納豆」を大型のGM管で計測してみよう。(冷蔵庫にあれば)




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