2011年12月27日火曜日

雪と放射線

ちょっとGX-ZERO-1本体のソフトのバージョンアップとチャイナ製のGM管と格闘していて、更新してませんでした。いかん。

先日、雪が降ったんですが・・・妙に線量が高くなったりしたわけです。
気の所為だとは思うのですが、ちょっと気になってしまいました。

今も話題の東電さんのサイトに書いてありました。


しかし、雨の日はそうでもなかったんですが、雪の方が天から降り注ぐ量が多いのかも知れません。
また雪の振った日にでも確認します。
もし、これを読んで経験された方は、是非お知らせください。m(_ _)m

東北方面は雪が降ると地表の線量は下がるでしょう。

しかし、子供の雪遊びは危険ですね。

調子に乗って、雪だるまなんぞを作ったら「放射能だるま」になりかねません。

という事で、雪が降って、線量が下がったから平気 ではなく、余計に心配しなくちゃならんと思うんです。
外部被爆率は下がりますが、内部被爆率は上がるんじゃないでしょうか・・・

昔は雪が降って、喉が渇くと雪食べてました。


今の子供はミネラルワーターですか?


なんだかバタバタしてて、前回の東北地方巡りの地表汚染測定ビデオの編集が出来てません。
何とか頑張って公開します。


2011年12月7日水曜日

東北は強い!

現在、営業が東北巡りを行っているわけで、その結果報告は後日ですが・・・

途中経過からすると、「東北の方々は強い!」です。
もちろん線量も測定しながらなんですが、一時期より空間線量は下がったとは言え、通常状態からはびっくりするような線量の中で、普通に住んでいらっしゃるわけです。

「一人8万円はねーだろ!!!!」

と言われるのはごもっともです。800万円でも少ないと思います。

放射線に関してですが、実際の現地の方々の声は「少々あきらめモード的な感じ」なんだそうです。
近海で捕れた魚なんぞ無理! とか、この辺りの野菜を食べるのは無理! とか・・・

しかし、少し移動するだけで、通常の状態だったり・・・

これが風評被害を生む現状なんですね。
物のトラッキング(どこで何時採れて、どうやって搬送されたか)情報が足りないのが原因でしょう。

もう線量の細かい数字より、大中小くらいの簡単な基準と、30歳未満は食べちゃダメ 的な表記でも良い気がしてきました。

映倫ならぬ、放倫と言うか・・・
実際、どれくらいの線量のものをどれくらい食したら、こうなる! というデータはたぶん存在しないわけで(あれば、過去に人体実験した事になりますし)。

タバコは18禁で「吸い過ぎに注意しましょう。」「悪影響を及ぼします。」で終わっているわけです。
であれば、取り合えず計測して、「基準値以下ですが、食べすぎに注意しましょう。」

とか、

「30歳未満、及び妊婦の方は禁止です。」

とか・・・なんで30歳なのか根拠はまったく無いんですが。

さて、肝心の線量ですが、営業曰く

   「もうどのくらいの線量がダメのか、わからなくなりました。」
   「年間の被爆線量から考えたら、ダメな地域があり過ぎです。」
   「本気で除染するなら、いったん住民を避難させて、全域に浄化剤みたいなもの撒くしかない」

これは、まさしく「宇宙戦艦ヤマト」の放射能除去装置の世界になってしまいます。
行政が動けないなら、市民の力で何とかせねばなりません。

意外と東北より、千葉県とかの方が活発な市民活動が見受けられます。
実際に東北方面では、都会より線量計そのものが手に入らないのか、測っても下がるわけではないから と思われているのか、ネットの普及率が悪いのか・・・年齢層が高いのか・・・


何書いてるか分からなくなってきましたが、最後に


  数ヶ月前より空間線量は下がっています!

  でも無くならないので、どこかにあります!


みんなで見つけて、原発の敷地内に運び込むのが出来れば一番なんですが。

2011年11月30日水曜日

CPM値の行方・・・

最近、除染の状態を確認するのに、GM管を使用してCPM値で表現される事が増えてきましたね。

しかし、CPM値は機器毎に異なるわけですから、これまた要注意です。

「バックグランドが20CPMだった。」

「こっちは40CPMだった。」

線量としては、同じだったりします。放射線の入射窓の大きさや、感度で変わりますので共通ではないですね。

かと言って、ベクレル/cm2 とかになれば、また誤解を招きますし・・・

やっぱり概算でも良いので、μSvという一般的になってしまった単位で表現するのが一般市民にとってみれば分かり易い気がしてきた今日この頃です。

政府と先生方は、正確に発言しなければ色々問題があるんでしょうが、市民レベルではもう少し分かり易い数値表現で統一して欲しいものです。

最近は、シンチレータ方式でも誤差が云々という記事も見かけますが、校正機関で校正してもそんなもんです。


  • 現在汚染されていない地域でのバックグランド値をベースにして、線量が高い地域のバックグランド値との比較をする。


  • 通常時にどれくらい高いか、把握する。


  • 除染して、どのくらい汚染度が下がったか把握する。


という単純な指針ではダメなんでしょうか?
これなら、「このガイガーの現在の汚染されていない地域の標準的なバックグランド値はxxです。」

という表記だけでも、安心できると思うんですけど・・・ダメですか。

2011年11月23日水曜日

放射線の「ゆらぎ」

放射性物質が出す放射線には「ゆらぎ」があります。

これは、核種が壊変(簡単に言えば、別のものに変わる)する時に放射線を出すのですが、一定間隔でこの事象が起きるわけでなく、ばらばらに起きるわけです。

それに加えて、線量計にこの放射線が入ってくると、カウントするわけで、「正確な値」というものを表現するには、ある程度の時間をかけてあげなければならないわけです。

統計学的には、ポアソン分布とかガウス分布という難しいコトバになってしまうのですが・・・

分かり易く言えば・・・確率論ですから、パチンコとかの当たり方と似てるかも知れません。


3次元グラフ表示


うちのガイガーカウンターからXBeeという無線モジュールで値を飛ばして、パソコンでリアルタイムに表示した図なんですが、この場合はガイガーカウンター側の時定数は120秒で、通信間隔は2秒に設定した状態です。あえて、μSvで表現してあります。
横軸はポイント数にしてあるのですが、この場合は2秒間隔で300ポイントですから、600秒(10分)程度の測定です。

左の方は通常時の線量で、ほぼ0.06μSvで、1μSv程度の線源を置いて測定してみると、プラスマイナス0.1μSvの差が不定期に訪れます。

ガイガーカウンター側の時定数を半分に設定すると、反応は良いのですが、この「ゆらぎ」が大きくなります。

という事で、放射線自体に「ゆらぎ」があって、尚且つ、計測器の設定でも「ゆらぎ」がある為、この事を理解して値を読まなくてはいけない というのが難しいんですね。

と言っても、グラフを見れば数値を読むというより、「高いのか低いのか」の判断は意外と容易です。



このグラフは通常の折れ線で、比較的低線量のものを計測した時のものです。
見難いですが、通常の線量から上がっている事はわかります。
カウンター上は0.14くらいから0.19くらいので間で数値が変化するのですが、グラフ化するとこんな感じになります。

GM管で低線量を測るのは難しいと言われていますが、データを集計してやれば、ある程度の把握は出来ると思います。


まぁ、「0.06から0.08に上がった!」と言って、大騒ぎする人は今は居ないと思いますが・・・



2011年11月22日火曜日

10年前と今・・・

武田先生のサイトから見ると、原発事故前の空間線量は、思ったより低いものでした。

0.03~0.04μSv・・・こちらでは微妙な量であれども、少なからず原発の影響は出ているんでしょう。
関東から東方面は、明らかに高いのが良くわかります。

西は花崗岩が多いので、自然の放射線は高いと言われていますが、0.10とかの数値を見るだけでも倍くらいになったのか? と思ってしまいます。

放射線って本当に目に見えないから困ったものです。

まぁ、毎日計測器を見てても、いったいどこから出てるの? とか思います。


  「人の造りしもの」

なのか、「神の造りしもの」なのか・・・なんだかエヴァっぽくなってきてボロが出るので、これくらいにしておきます。

2011年11月18日金曜日

放射能、食料品計測の壁

食料品等の汚染計測が課題となっている今日この頃ですが、専門機関に業者が全て検査に出せるわけもなく、高価な測定器を持つのも一部の大手企業でしょう。

結局、消費者が自己防衛するしかないというのが現実ですが、売る側は出来るだけの事はして欲しいものです。

ガイガーカウンターで食料品の汚染の有無は分かるのか・・・

色々なところで議論されていますが、一番の壁になっているのは、

・カリウム40の存在
・水分による遮蔽
・ガイガーカウンターの精度と値の信憑性

ではないでしょうか。

特に「カリウム40」ですが、



白米1kg中の放射能強度は33ベクレル(Bq)ほどになる。外洋の海水中には1リットルあたり12.1ベクレルが含まれる。カリウムは水に溶けやすくナトリウムと似た性質を持ち、経口摂取するとすみやかに全身に広がる。生物学的半減期は30日とされる。人体が持つ放射線強度は、体重60kgの成人男子で約4000ベクレルである。


という事で、「やさしお」という減塩商品にも結構含まれていて、良く線源として使われたりしています。

カリウム40はβ線が89%、γ線が11%という事なので、ガイガーカウンターでも計測は可能なんですが、実際の食品となると、このカリウム40が邪魔をするわけです。

値が上がったとしても、カリウム40を含む食品なのか、そうでないのかがわからないと何も食べれなくなってしまいます。




また、キャベツだとかトマト等の水分が多いものになると、内部にセシウムが含まれていても水分で遮蔽されてしまう為、微量な線量しか外部からは計測できないわけです。

ミキサーにかけて、乾燥でもすれば何とかなるかも知れませんが・・・面倒です。

追求すれば、数学と物理の話しになってしまうので、もっと簡単な判断方法が欲しいですよね?


通常の線量が0.08μSvで、野菜を計測したら、0,28μSv・・・規制値を超えています。
カリウムの多い食品 のサイトで調べましょう。


っていう事をスーパーが独自でやれば良いと思う今日この頃です。


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2011年11月17日木曜日

放射能、知らぬが仏?

原発内以外の放射線は、五感で感じられません。
おまけに、「ただちに健康被害があるものではない」ということです。

しかしながら、年間1mSvという制限があると言う事は、それ以上は「健康を害するかも知れません」という事ではないか? と思うわけです。

まぁ、私のようなおっさんは別にして、子供や妊婦、これから出産する女性・・・気をつけるべきです。
3.11以降、色々な形で放射線が目に見えるようになっています。

ある人の話しを聞けば、線量の高い地域から農作物は結構出回り始めているそうです。

「知らぬが仏」


と考えれば、それもありでしょうが、あれだけの事故が起きたわけです。出荷する方も注意してもらいたいのが、消費者としての正直な気持ちじゃないでしょうか?

シンチレーターで計測した値は、0.2μSvでもGM管でβ線まで計測すると、8μSvまで跳ね上がります。

外部被爆から考えれば、γ線のみの計測で充分ですが、摂取する内部被爆を考えればβ線も含めて計測した方が良いと思いませんか?

「0.2μSvくらいなら大丈夫じゃね?」

「8μSvはマズイでしょ!」

このあたりが、世の中を混乱させてる原因でしょうし、「知らぬが仏」状態になるのも理解できます。

因みに私は、福島産の米でも野菜でもおいしいなら食べます。計測器を開発しているので、一応計測はすると思いますが・・・値が高ければ、低くする事を考えれば良い事ですし。

しかし、愛知県から西の放射線への無関心さにはびっくりです。
その割に「花火」を受け入れ拒否するとか・・・

大人気無い!頭悪い!


としか言いようがありません。はぁ。

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2011年11月8日火曜日

ラジウムとラドン

ラドン温泉・・・昔良く行きました。
ラジウムから出るガスがラドン。ラドンは半減期が短くて、微量のα線を出すそうな。
詳しい事は、Google博士にお任せです。

体内に取り込んで一番怖いのは、α線。その次がβ線。
ラドンを微量なα線を出しているので、これを体内に取り込むと、微妙に細胞を破壊すると。
しかし、微量な為、適度な壊し方をするので、これを人間の体が治そうとして、自然治癒能力が上がる・・・

このあたりが、「放射線は浴びた方が健康に良い」と誤解されている原因かと思われます。

ラジウムと言えば、蛍光塗料。昔の時計の時間の所にポチっと付いてて夜でも見えるっちゅう奴ですな。
最初ガイガーカウンターを作った時は、時計を探してもそんな昔の時計はありませんでした。

他にも「ウランガラス」というのがあって、カメラのレンズに使われているものの、趣味がカメラじゃないので、手元になし。


そう考えると、昔から放射性物質自体はかなり使われているわけで、それがどこに廃棄されたか定かではないのは問題ですね。

先日も、三重県の方で「6μSvが計測された」との連絡があって、弊社の計測器を貸し出したら、0.1μSv・・・どこをどう測っても変わらず。

世田谷に比べたら、大した事ないですけど、本当に高い線量を見つけたら、除染してもらわないといけないですから、ちゃんとした機械で測定して、自己防衛したいものです。

因みに、私の机の上には、5μSvを発し続けるマントルが放置してあります。w
まぁ、5センチも離れれば、0.1μSvまで落ちるわけで・・・それに福島の方々に比べれば何て事ありません。

計測器を作っていると、高線量の場所に行きたくなるのは本音です。
福島の方、いつでも呼んでください。

呼ばれなくても、勝手に行け! という突っ込みはなしで、お願いします。


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2011年10月25日火曜日

ガイガーカウンターと血圧計

福島の方々には大変失礼なのかも知れませんので、最初にお詫びしておきます。

測定器を開発してきて感じたのですが、「放射線を測定する」という事は「血圧を測る」という事と同じなのではないか? という事です。

これを書いている自分も血圧は高いのですが、最初は「血圧計が壊れている」「測り方が悪い」
としか思っていませんでした。
流石に血圧が180も超えれば、「こりゃダメだ」と感じるのですが、140くらいとか、下がいくつ
だから大丈夫とか・・・さっぱりわかりません。
医者言われたのは、「毎日計りなさい。そして血圧手帳に記入して判断しなさい」です。

要するに、放射線に関しても同じで、0.1μSvと0.2μSvでは数値的には倍ですが、これが大変
な事なのかどうかははっきりしないわけです。

大切なのは、「目で見える数値にする」「累積してどれだけなのか」「いつもとどれくらい変化したのか」
ではないかと思うのです。

学者先生方の意見は色々とありますが、我々の子供の頃は、「雨の日は帽子をかぶらないと放射能
を浴びて毛が抜ける」と言われてました。
その頃は何を根拠に言われているのか、さっぱりでしたし、測定器なんてありませんでしたから、親に
言われるままに帽子をかぶって外で遊んでいたのを記憶しています。

「知らぬが仏」という言葉もありますが、それは大人の世界の話しで、子供達に適用してはダメなんだ
と思います。

今の日本は、「高血圧です」と医者に言われているようなもので、実際に数値化して、それにどう対応
するのか自分で判断しないといけないんでしょうね。

μSVとかベクレルとかレントゲンとか・・・難しいですが、「ピピピピ」と検知音が連続して鳴れば異常ですから、食べたらマズいですし、近くに長時間居るよりその場から離れましょう。

ところで、血圧の単位って・・・たぶん殆どの人が知らないと思います。
昔、ドイツ向けの血圧計の一部を手掛けた私も知りませんでした。


mmHg水銀柱ミリメートル) だそうです。


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β線とγ線

相変わらず悩ましいのが、β線とγ線の話し。
政府はシンチレーター方式でγ線のみ計測してμSvで空間線量を測りましょう!だし。

体内被曝で一番怖いのはα線、次にβ線ですよね?
これから季節が変わって、乾燥したら花粉のように・・・と考えると体内に取り込む可能性も結構あるわけです。

先日発見された「ラジウム」もα線とβ線を測らないといかんわけですし。

というわけで、GM管+液体シンチレータの組み合わせが一番なんでしょうけど、こりゃちと難しいです。

しばらくはGM管で、β線の遮蔽実験を繰り返す事にします。


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2011年10月24日月曜日

GX-ZERO-1と共に

GX-ZERO-1 を世の中に送り出すと共に、今まで色々苦労させられた「放射線」に関する情報や、今後問題になってくる「表面汚染」「食料品の汚染」等に挑んで行きたいと思います。


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