こちらも大変ご無沙汰しています。
現在、シンチレーターを使った測定器にも手を付けてまして、日常業務と期末に追われながら、パソコンを見ると気持ち悪くなってしまいます。w
シンチレーター方式(というのもおかしな表現ですが)の面白いところは、放射線のエネルギーが見れるところです。
浜ホトさんのモジュールで福島某所の土壌を計測した、「スペクトル」です。
調整していないので、ピークずれしてますが、セシウム134とセシウム137のところに山ができています。
まぁ、スペクトルを見れば、原発事故以来の人工的な放射性物質が含まれているか否かは、わかりますね。
では、これはどうでしょう。
放射線のスペクトルでは、画面の左から右にいくほど、エネルギーが強くなります。
縦方向は、各エネルギーに対応したカウント数の累計になります。
下の画面は「ラジウム系」のものを計測した画面です。
μSv値は、外部被ばくを表現する単位ですが、放射線はエネルギーが強いほど、身体に影響を与えます。
GM管では、核種は分かりませんが、数えられるものは全て数えて、係数でμSv値として表現します。
シンチレーター方式も同じなんですが、エネルギーの範囲を絞ると、極端にμSv値は下がります。
因みに安いエス○テーさんのものには、シンチレーターは無く、PINフォトダイオードというものを使って、カウントしているだけなので、ある意味GM管方式と変わらないです。
「エネルギー補償」というコトバを良く聞きますが、どのエネルギーを基準にすれば良いのでしょうか・・・
0.5MeV基準と1.0MeVでは、随分異なってきます。
頭が痛くなってきますね!
要するに、何を基準に「μSv」とするか、未だにはっきりしないわけです。
たぶん誰も明確に書いてないんじゃないかと・・・
さて、「ベクレル値」に関してですが、100Bq/Kg と言っても、「何が100Bq/Kgなのか」となり、世の中では、原発由来の放射性セシウムをさしているわけです。
が、
考えてみれば、「ラジウム」も「トリウム」も食べたらダメですよね!
そんなもん、前からあるから、無視しろよ! という意見もあります。
でも、分かっちゃったから、無視できないじゃないですか。毒キノコと同じです。w
という事で、ある意味GM管で全部の放射線を計測して(K-40は除く)ベクレル値を出した方が自然に思えてきてしまうわけです。
と思いながらも、世の中は「セシウムが分かればよし」なので、とりあえずセシウムだけを抽出してみますけど。
何か、納得できないモヤモヤっとした感はあります・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿